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我が国に多いがんについて

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我が国に多いがんについて

(財)日本対がん協会資料より

我が国は、1981年以降、35年間連続でがん疾患が死因のトップになっています。
死因のトップは男性が肺がん、女性が大腸がんです。男女ともに膵臓がんが増加している一方で男性の肺がん、胃がんが減少傾向にあります。女性では乳がんも年々増加しています。

がんを防ぐための新12カ条(国立がん研究センター)

1.たばこは吸わない
2.他人のたばこの煙をできるだけ避ける
3.お酒はほどほどに
4.バランスのとれた食生活を
5.塩辛い食品は控えめに
6.野菜や果物は不足にならないように
7.適度に運動
8.適切な体重維持
9.ウイルスや細菌の感染予防と治療
10.定期的ながん検診を
11.身体の異常に気がついたら、すぐに受診を
12.正しいがん情報でがんを知ることから

がん登録

当院のがん登録

当院は、平成20(2008)年から院内がん登録を開始しております。登録した情報は、国立がん研究センター及び愛知県に提出しています。
また、平成28(2016)年1月「がん登録等の推進に関する法律」が施行されました。それに伴い、平成28(2016)年以降の診断日症例より全国がん登録を行っています。

当病院のがん患者数

院内がん登録数

部位診断年症例
2016年 2015年 2014年 2013年
口腔咽頭 52 76 63 51
食道 44 45 56 33
232 241 275 239
大腸 354 344 339 322
(結腸) (230) (206) (216) (208)
(直腸) (124) (138) (123) (114)
肝臓 72 54 73 73
胆嚢・胆管 34 40 37 46
膵臓 75 64 87 66
喉頭 27 14 24 16
225 271 246 232
骨・軟部 3 2 1 3
皮膚(黒色腫を含む) 128 103 79 76
乳房 166 191 137 128
子宮頸部 93 97 87 105
子宮体部 72 58 61 48
子宮 0 0 2 0
卵巣 38 45 32 30
前立腺 178 197 177 148
膀胱 82 112 93 84
腎・他の尿路 75 73 73 65
脳・中枢神経系 55 48 36 44
甲状腺 30 23 31 31
悪性リンパ腫 106 77 85 82
多発性骨髄腫 23 18 28 28
白血病 52 31 41 46
他の造血器腫瘍 36 45 30 43
その他 56 71 60 49
2,308 2,340 2,253 2,088

院内がん登録数(2007~2012年)

院内がん登録数年次推移(部位別詳細)

部位別年次推移形式サイズ
部位別年次推移【2009年~2012年】 PDF 470KB

がんに関する情報INDEX

がんQI

当院では、国立がん研究センター主体の「がん診療均てん化のための臨床情報データベース構築と活用に関する研究」に参加しています。
公開情報はこちら(PDF/239KB)

予後調査(生存確認調査)について

予後調査は3年予後調査、5年予後調査と10年予後調査があり、生存率を計算するための調査です。これは、平成27年(2015)年以前にがんと診断された患者さんが対象で、調査実施の際、情報の把握が出来ない場合は住民票照会による生存確認を行います。調査は、病院独自で行う場合と、国立がん研究センターの自主事業である「予後調査支援事業」に依頼することがあります。調査結果は、国立がん研究センターに報告することにより、生存率を分析します。
この予後調査の住民票照会に関しては、患者さんの請求により拒否することができます。拒否を希望される方は、事務局 医療情報課まで申し出ください。

詳しくはこちら(PDF/179KB)

PDCAサイクルの実施について

当院では、がん診療に関する部署において「PDCAサイクル」を実施し、がん診療の質の向上、安全性の向上に取り組んでいます。

PDCAサイクル

※PDCAサイクルとは業務プロセスの管理手法の一つで、Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)という4段階の活動を繰り返し行うことで、継続的にプロセスを改善していく手法です。

  • Plan(計画)
    現状の実績や将来の予測をもとに目標を定め、計画・戦略を立てる。
  • Do(実行)
    計画に沿って実行する。
  • Check(評価)
    計画の達成度合い(実績)を評価し成功要因や失敗要因を分析する。
  • Action(改善)
    計画の継続性や内容の変更の必要性等を考慮して、改善を図る。

がんに関する情報INDEX

がんの種類

がんに関する情報INDEX

肺がん

「早期治療なら高い治癒率」

肺がんは欧米の男性がん死で最も多く、日本でもここ30年間に約6倍増え、1993年に男性がん死のトップになりました。98年には男女を合わせた死者数でも初めて5万人に達し、胃がんを抜いてトップになり2001年には55,028人が亡くなりました。
肺がんは発見する場所によって肺野型と肺門型に分けられます。気管支の末梢や肺葉の奥にできる肺野型は大部分が腺がんで、胸のX線写真で発見できます。肺門型はほとんどが扁平上皮がんで、太い気管支にできるのでX線写真ではとらえにくく、気管支鏡や喀痰の細胞検査で調べて見つけます。
肺がんとたばこは深い関係があり、50歳以上で喫煙指数(1日の喫煙本数×喫煙年数)が600以上の人は高危険群に入ります。また、最近6ヵ月以内に血痰のあった人も高危険群です。これに該当する人は喀痰検査を受けることが大切です。

胃がん

「予防の決め手は定期検診」

日本人のがんの中で、以前から多いのは胃がんです。2001年の死亡者は49,949人で、男性では全がんの約18%、女性は約15%を占めています。
胃がんはまず胃壁の粘膜にできます。この段階のものは「早期がん」といわれ、この時期に見つけて治療すれば100%近く治ります。
しかし、がんが粘膜を越えて胃壁の外側にまで進行すると、肺や肝臓に転移したりして直りにくくなります。したがって早期発見・早期治療が決め手になります。胃の早期がんが発見される割合は、なんらかの症状を訴えて病院に来る外来患者からは約15%ですが、集団検診では50%以上と3倍も多く発見され、それだけ救命率も高くなっています。誕生日とか結婚記念日に、夫婦そろって検診を受ける方法などが次第に普及してきました。当病院でも胃がん検診を実施していますので受診しましょう。

子宮がん

「体がんが増える傾向」

三十数年前には、日本では毎年7,000人が子宮がんで死んでいましたが、2001年には5,195人にまで減り、最近は横ばいです。その理由は、早期発見や治療の技術が進んだこと、集団検診が普及したことなどです。日本では体がんよりも頸がんが多く発見も容易です。頸がんが上皮内にとどまっている時期を0期といい、ほとんど症状がありません。この時期に発見し治療すれば100%治ります。
近年、体がんが増える傾向が見られます。最近6ヵ月以内に不正出血を訴えたことのある人で50歳以上、閉経以後、未妊婦で月経不規則のいずれかに該当する人は高危険群とされ、子宮内膜の細胞検査を受ける必要があります。30歳を越えると子宮がんにかかる率が高くなるので、症状がなくても定期検診を受けましょう。

大腸がん

「便潜血反応検査で」

30年前の約5倍で、近い将来に胃がんより多くなるといわれています。これは食生活の欧風化によるものと考えられます。
大腸がんの初期症状は、便に血が混じることです。肉眼では見えないほどの少量の出血にも反応する免疫便潜血検査法が開発され、老人保健法の保健事業第3次計画にも導入されたこともあって、大腸がん検診は広く普及しました。
この便潜血検査で陽性と出た方には内視鏡検査かX線検査をします。がんが最も発生しやすい場所は直腸とS状結腸です。国立がんセンターの手術症例による5年生存率は早期の場合は非常によい成績です。

乳がん

「毎月、自己検診の励行を」

乳がんは、1950年代からジリジリと増え1985年には子宮がんの死亡数を上回り、2001年には9,652人の女性が死亡しました。
食生活や生活様式の欧風化で増えたと考えられています。乳がんは女性ホルモンのバランスの乱れが原因といわれ、
(1)母・姉妹が乳がんにかかったことがある
(2)本人が乳がんか乳腺疾患にかかったことがある
(3)高齢出産
(4)未経産
(5)栄養過多による肥満
などの人が高危険群です。日ごろから早期発見に心がけてください。
乳がんは自分で注意すれば、発見しやすいがんで、乳房の中に固くて痛みのない小さなシコリが見つかります。毎月生理が終わった一週間ぐらい後に、また閉経した人は日を決めて、シコリがないかどうか調べます。この自己検診や乳房X線検査(マンモグラフィ)で早期に見つかり、命を救われた人が大勢います。毎年1回は検診を受けるようにしましょう。

肝がん

「無症状なため、可能性がある方は検査を」

肝がんは原発性肝がん(肝臓から発生したがん)と転移性肝がん(他臓器のがんが肝臓に転移したがん)に大別されます。原発性肝がんは、肝細胞がんと胆管細胞がんが95%を占めており、主要な発生要因が明らかになっているがんの1つです。肝炎ウイルスの感染にはじまることが大部分であり、ウイルスの持続感染によって、肝細胞で長期にわたって炎症と再生がくり返されるうちに、遺伝子の突然変異が積み重なり、肝がんへの進展に重要な役割を果たしていると考えられています。男女とも1935年前後に生まれた人で高くなっています。これは、1935年前後に生まれた人が、日本における肝臓がんの主要因であるC型肝炎ウイルス(HCV)の抗体陽性者の割合が高いことと関連しています。
肝がんに特有の症状は少なく、肝炎・肝硬変などによる肝臓の障害としての症状が出現してから病院を訪れるのでは手遅れのことが多いため、肝がんの高危険群に属する人は日ごろからの定期検査が必要です。