診療科・部門
脊椎外科
診療科のご案内
・脊椎疾患は整形外科の一部であり、診療は整形外科と協力して行っております。
・常勤整形外科医師12名(うち脊椎脊髄専門医2名)で診療を行っております。
・手術は、主に水曜日・金曜日の午前・午後に実施しております。
・外来は予約制です。紹介状を持参の上、紹介元に予約を取ってもらってから受診してください。紹介状がなく、当院が初診で脊椎疾患のご相談をご希望の場合は、まず整形外科の初診外来を受診し、ご相談ください。
・脊椎の保存治療(手術以外の治療)も積極的に施行し、木曜日の午後にブロック治療なども実施しております。
・手術ではナビゲーションシステムを導入した、より安全性の高い手術を行っております。
・最先端の知見を提供しながら、患者さんのご希望に沿い、診療を行っております。
・急性期病院の役割として、術後急性期の治療を安全に行ったのち、リハビリに時間を要する場合には、連携した回復期の病院に転院を依頼しています。
・脊椎疾患は、痛みやしびれのため日常生活に支障をきたします。その痛み・しびれを改善し、生活の質の改善、早期の社会復帰を目指します。
外来担当医表
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | ||
第3診察室 | 午前 | - | 宮入 | - | 井上 | - |
午後 | - | 井上 | - | - | - | |
第5診察室 | 午前 | - | - | - | - | - |
午後 | (交代) | - | - | - | - | |
第7診察室 | 午前 | - | - | - | - | - |
午後 | - | - | - | - | - |
代表的な疾患・治療
脊髄の髄内に発生する髄内腫瘍と思春期特発性側弯症を除くあらゆる脊椎疾患の治療を行っております。
腰や頚(くび)の椎間板が膨隆して神経を圧迫するために、足や手の痛み・しびれ、運動障害が起こる病気です。椎間板ヘルニアは、自然縮小が期待できる病気です。投薬や神経根ブロック、椎間板注射などの保存治療や、腰椎の場合はヘルニアを溶かす椎間板内酵素注入療法を行い、改善が乏しい場合には、手術治療を行います。
- 治療:神経根ブロック、椎間板注射、ヘルニコアの椎間板内注射
- 手術:椎間板摘出術、頚椎前方除圧固定
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脊柱管が狭くなり、神経を圧迫するために下肢のしびれや痛みが出現します。時に神経麻痺が起こり、下肢に力が入らなくなることもあります。神経麻痺が起こっている場合は、手術の絶対的適応です。下肢の痛み・しびれのみの場合は、手術に対しては相対適応であり、患者さんの困り具合で治療法が変わってきます。治療には、投薬や神経根ブロックによる保存治療から除圧術や脊椎固定術まで、治療は幅広くあります。
- 治療:神経根ブロック 椎間板ブロック注射
- 手術:腰椎椎弓切除、脊椎除圧固定術(PLIF TLIF LIF)(今後、内視鏡下手術も行っていく予定)
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首の骨の中で脊髄神経の通り道が狭くなり、脊髄神経が圧迫されるために神経麻痺が起こります。四肢にしびれが起こり、箸が上手く使えないなどの手指の細かい動きが悪くなります。歩きにくいなどの歩行障害も起こります。症状が進んでくる場合には、手術治療は必須です。できるだけ速い段階での手術治療が必要です。椎弓形成術という手術により、症状の進行を食い止めることができます。神経症状が軽い段階で手術治療を行えば回復する確率も高くなります。
- 手術:頚椎椎弓形成術
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腰椎変性側弯症は、腰が曲がってしまう病気です。曲がっているだけでは、治療対象にはなりません。曲がることで痛みを呈したり、生活に支障が出てきた場合には、手術治療も考慮します。最近の研究では、脊柱の姿勢異常は、生活の質を大きく低下させることが言われています。
- 治療:コルセット作成による外固定
- 手術:後方矯正固定、側方アプローチによる矯正固定(LIF)
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脊髄神経の通り道である脊柱管に、靭帯の骨化が起こり、骨の塊をつくり脊髄神経を圧迫します。神経麻痺が起こるために、四肢の動きが悪くなります。原因はわかっていません。厚生労働省が指定する難病疾患の一つです。神経麻痺が起こってきた場合には、早期の手術治療が必要です。
骨粗鬆症に伴い、軽い力で腰椎や胸椎の椎骨が骨折してつぶれてしまう病気です。寝返りや起き上がり動作で痛みが強くでますが、起きてしまえば、ある程度動けてしまうことが多いです。多くは、つぶれた状態で固まり、2-3週間すると痛みが取れてきます。中には頑固に痛みが継続することもあり、治りが悪い場合には、潰れた骨にセメントを注入する経皮的椎体形成術を行うことがあります。骨折のタイプによっては、大きな手術が必要になることもあります。
- コルセット治療
- 経皮的椎体形成術(入院して全身麻酔下に行います。手術時間は30分ほどです。翌日から体を起こし歩行を始めます。3-4日の入院期間です。)
- 脊椎前方後方固定
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脊髄神経の外に腫瘍が発生し、脊髄神経が圧迫されて、様々な症状を出します。手術による摘出が必要です。脊髄の髄内に発生する髄内腫瘍は、特殊な治療が必要なため大学病院へ紹介します。髄外腫瘍は、当科で手術を行います。
その他
現在、脊椎外科外来はすべて予約制です。
初診の方は現在おかかりの病院から紹介して頂き、あらかじめ予約の上お越しください。
直接かかられる場合には、ご面倒ですが、まず整形外科に初診でかかっていただき、あらためて脊椎外科予約をさせていただいています。
また、受診の際には、現在の服用中の薬などお体の状態が分かるよう、お持ちの資料をご持参下さるようお願いします。
スタッフ
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- 出身大学
- 浜松医科大学
- 指導医
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- 臨床研修指導医
- 日本脊椎脊髄病学会脊椎脊髄外科指導医
- 専門医
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- 日本整形外科学会整形外科専門医
- 日本脊椎脊髄病学会脊椎脊髄外科専門医
- 認定医
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- 日本脊椎脊髄病学会脊椎脊髄病医
- その他
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- 医学博士(名古屋大学)
- 全国労災病院臨床研修指導医講習会修了
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- 出身大学
- 聖マリアンナ医科大学
- 指導医
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- 日本脊椎脊髄病学会脊椎脊髄外科指導医
- 専門医
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- 日本整形外科学会整形外科専門医
- 日本脊椎脊髄病学会脊椎脊髄外科専門医
- その他
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- 浜松医科大学医学部附属病院臨床研修指導医講習会修了
- 日本整形外科学会脊椎脊髄病医
- 医学博士(名古屋大学)