診療科・部門
リハビリテーション技術室
概要
病気を発症されると必要に応じ医師からリハビリテーションの依頼が行われます。リハビリテーションに対応する理学療法士、作業療法士、言語聴覚士より構成されているのがリハビリテーション技術室です。急性期医療を担う全科から患者さんのリハビリテーション依頼を受けて機能回復、家庭復帰、社会復帰のお手伝いをしています。
【リハビリテーションセンター】
病棟1階 リハビリテーション受付(写真参考)
8:30~17:00
業務紹介
理学療法部門では、中枢神経疾患、神経・筋疾患、整形外科疾患(スポーツ障害を含む)、小児疾患、一般外科(乳癌・開胸開腹術後)、呼吸器疾患、心臓疾患、廃用症候群などの機能回復訓練、医学的リハビリテーションを急性期から行っています。医師と連携した綿密なリスク管理のもと急性期から理学療法を行うことにより、呼吸器合併症の予防や術後二次障害の予防、より効果的な機能回復を促すことが可能となります。
運動機能評価として、筋電図、筋力測定、心肺運動負荷試験なども行っています。
脳卒中や神経・筋に由来する病気(顔面神経麻痺や神経筋疾患)に対する理学療法を発症早期から実施します。
骨折や変形性関節症、スポーツ障害に対する理学療法を早期から実施します。
新生児医療センターに入院されたお子さんや外来理学療法を実施します。
一般外科(乳がん・開胸開腹等)術後の理学療法を早期から実施します。
慢性的な呼吸不全の患者さんや急性増悪で入院された患者さんに対する呼吸機能改善のための理学療法を実施します。
心筋梗塞や心不全の患者さんに対する運動負荷練習を入院早期や外来で実施します。
作業療法部門は、病気やけがの初期段階から練習や援助、指導を行う患者さんが多く、対象疾患は主に中枢神経疾患、整形外科疾患(手外科を含む)、高次脳機能障害、発達障害です。将来の生活を見越し、その時の症状にあわせて、こころとからだの基本的な機能の改善を援助するとともに、新たな機能の低下を予防したり、残存した機能を活かしたりします。食事・整容・更衣・排泄といった生活の中で行う動作の獲得や家事動作・職業復帰ができるように練習、援助を行います。
脳血管障害や神経・筋に由来する病気に対する作業療法を発症早期から実施します。運動や感覚、精神・認知などの心身機能の練習から食事動作やトイレ動作など日常で必要となる活動の練習などを行います。
手の骨折や神経・腱のけが、病気に対する作業療法を早期から実施します。特に手術後早期には医師と連携した綿密なリスク管理のもと作業療法を行うことにより、新たな機能の低下を防ぎ、より効果的な機能回復を促すことを目指します。
発達障害をお持ちのお子さんに対する作業療法を実施します。からだの動かし方、感覚の受取り方、言葉の理解の仕方、人や物との関わり方、興味や生活動作の課題などを観察して、得意なことを引き出しながら、一人ひとりに合わせた支援を行います。
言語聴覚療法部門で対象となるのは、脳血管障害や脳の外傷などが原因でコミュニケーションに障害を持つ患者さん(失語症や構音障害など)、ことばの発達に遅れのあるお子さまや口唇口蓋裂のお子さま等です。
また、食べ物や飲み物をうまく飲み込めない(摂食・嚥下障害)方々にも機能の回復を目的に訓練・指導を行っています。
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が多職種と協力して行う活動にも参加しています。
理学療法士や作業療法士が病棟に専従することで患者さんの状態を早期に把握し寝たきり予防や体力改善をはかります。
栄養サポートチーム、呼吸ケアチーム、褥瘡対策チーム、認知症対策チーム、排尿ケアチーム、摂食嚥下チーム等のチーム医療活動に積極敵に参加しています。
集中治療室の中でも体力低下や呼吸機能低下予防としてチームで関わります。
研修を終えた理学療法士・作業療法士・言語聴覚士がさらに病棟多職種と連携してがん患者さんの社会復帰を目指します。
認定資格・専門資格取得状況
No. | 認定資格・専門資格 | 認定団体 |
---|---|---|
1 | 呼吸療法認定士 | 日本胸部外科学会 日本呼吸器学科 日本麻酔科学会(3学会合同) |
2 | 心臓リハビリテーション指導士 | 日本心臓リハビリテーション学会 |
3 | 日本臨床神経生理学会認定技術師 (筋電図・神経伝導) | 日本臨床神経生理学会 |
4 | 専門理学療法士 | 日本理学療法士協会 |
5 | 福祉住環境コーディネーター2級 | 福祉住環境コーディネーター協会 |
6 | 介護支援専門員 | 愛知県 |
7 | NST専門療法士 | 日本静脈経腸栄養学会 |
8 | 認定理学療法士(脳卒中) | 日本理学療法士協会 |
9 | 認定理学療法士(発達) | 日本理学療法士協会 |
現在実施中の臨床研究
豊橋市民病院リハビリテーション技術室では、以下の臨床研究を実施しています。
更新日:2024年11月06日
- 管理番号
- 417
- 院内代表者名
-
真田将太
- 研究の対象
-
リハビリを行う血液腫瘍患者
(対象となる方からは直接同意を得ています。) - 開始日
- 2019/01/09
- 終了予定日
-
2027/03/31
- 管理番号
- 707
- 院内代表者名
-
泌尿器科 寺島康浩
- 研究の対象
-
前立腺がんに対するロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術が施行予定の症例
(オプトアウト:公開文書参照 ※同意取得が可能な方からは直接同意を得ています。) - 開始日
-
2022/10/05
- 終了予定日
-
2026/03/31
- 管理番号
- 719
- 院内代表者名
-
神谷猛
- 研究の対象
-
脳室周囲白質軟化症、低酸素性虚血性脳症、頭蓋内出血
(オプトアウト:公開文書参照)
- 開始日
-
2023/01/11
- 終了予定日
-
2027/12/31
- 管理番号
- 807
- 院内代表者名
-
上村晃寛
- 研究の対象
-
集中治療室(intensive care unit: ICU)に入室している成人患者
(オプトアウト:公開文書参照)
- 開始日
-
2024/04/03
- 終了予定日
-
2026/03/31
- 管理番号
- 815
- 院内代表者名
-
内藤善規
- 研究の対象
-
東病棟5階で転倒転落・新規褥瘡を生じた症例
(オプトアウト:公開文書参照)
- 開始日
-
2024/06/05
- 終了予定日
-
2027/03/31
- 管理番号
- 816
- 院内代表者名
-
内藤善規
- 研究の対象
-
東病棟5階に入院し、開腹手術を受けた患者
(オプトアウト:公開文書参照)
- 開始日
-
2024/06/05
- 終了予定日
-
2025/03/31
- 管理番号
- 817
- 院内代表者名
-
鈴木一輝
- 研究の対象
-
当院に入院した65歳以上の頚髄損傷患者
(オプトアウト:公開文書参照) - 開始日
-
2024/06/05
- 終了予定日
-
2025/12/31
- 管理番号
- 828
- 院内代表者名
-
森嶋直人
- 研究の対象
-
COVID-19を起因として入院し、入院中にリハビリテーションを受けた方
(オプトアウト:公開文書参照)
- 開始日
-
2024/07/03
- 終了予定日
-
2025/03/31
- 管理番号
- 836
- 院内代表者名
-
沢入豊和
- 研究の対象
-
心不全の診断で入院し、入院中に理学療法の介入があり、自宅退院した65歳以上の患者
(オプトアウト:公開文書参照)
- 開始日
-
2024/08/07
- 終了予定日
-
2025/03/31
- 管理番号
- 851
- 院内代表者名
-
森嶋直人
- 研究の対象
-
末梢性顔面神経麻痺症例
(オプトアウト:公開文書参照)
- 開始日
-
2024/10/02
- 終了予定日
-
2026/03/31
- 管理番号
- 852
- 院内代表者名
-
真田将太
- 研究の対象
-
顔面神経麻痺を発症し、リハビリテーションを行った患者
(オプトアウト:公開文書参照)
- 開始日
-
2024/10/02
- 終了予定日
-
2026/03/31
- 管理番号
- 858
- 院内代表者名
-
神谷昌孝
- 研究の対象
-
理学療法依頼のあった患者のうち入院中に死亡された事例
(オプトアウト:公開文書参照) - 開始日
-
2024/11/06
- 終了予定日
-
2024/12/01
- 管理番号
- 859
- 院内代表者名
-
内藤善規
- 研究の対象
-
脳卒中(脳梗塞・脳出血)で入院され自宅退院予定の方
(対象となる方からは直接同意を得ています。)
- 開始日
-
2024/11/06
- 終了予定日
-
2027/12/31