診療科・部門
栄養管理室
概要
入院患者さんへの食事の提供をはじめとして、栄養状態の把握・改善を図り治療効果の向上を目的とした栄養管理を行います。
患者さんが自分自身で食事療法を行うことができるように、栄養指導や糖尿病教室などを通してアドバイスをします。予約が必要になりますので担当医師とご相談ください。
入院中の食事は、医師の指示により患者さんの病状や年齢に応じて、一般食(常食、軟菜食、やわらか食、離乳食など)、治療食(糖尿食、腎臓食、心臓・高血圧食、術後食など)、検査食(注腸検査食など)を提供しています。また、温冷配膳車を用いて、適時適温で配膳を行っています。選択メニューについて、常食・軟菜食を食べている患者さんには昼・夕食に、糖尿食(1120~2160kcal)・心臓高血圧食・肝臓食・すい臓B食を食べている患者さんには夕食に行っています。朝食は米飯又はパンの選択に応じておかず類も変更しています。
入院患者さんの栄養状態を把握し、栄養状態のよくない患者さんに対して適切な栄養摂取の提言を行い改善を図ります。
業務紹介
栄養指導
治療のために食事療法が必要な患者さんへ、医師の指示に基づき食事の摂り方についてなど管理栄養士が具体的にアドバイスします。患者さんの食生活における不安や疑問に応えるとともに、治療食への理解を深めるお手伝いをしています。
入院中に提供する治療食や、退院後の食事療法について病棟担当管理栄養士が説明します。
自宅における食事療法について、外来担当管理栄養士が説明します。
糖尿病教育入院の患者さんなどに、教室形式で糖尿病の食事療法について説明します。
入院患者さんの栄養管理業務
入院患者さんの栄養状態を看護師とともに評価し、主治医に報告しています。
また、低栄養状態の患者さんについて、多職種で構成された栄養サポートチーム(NST)が病棟回診を行い栄養状態の改善を図ります。栄養管理室がNSTの事務局となり、多職種との連携を図っています。
患者さんの身体計測値・血液検査値・栄養管理状況・必要栄養量充足率などから栄養状態を評価し、看護師とともに管理栄養士が栄養管理計画書を作成して主治医に報告しています。
栄養管理室が栄養サポートチーム(NST:Nutrition Support Teamの略)の事務局となり、医師、看護師、薬剤師、管理栄養士など多職種が連携して栄養状態が悪い入院患者さんの病棟回診を行い、栄養状態を評価、適切な栄養療法を提言することで栄養状態の改善を図ります。患者さんの栄養状態を改善することで、治療効果の向上・合併症の予防・QOL(生活の質)の向上を図ることを目的に活動しています。
集中治療センターにおいて、専任の管理栄養士が患者さんの栄養状態の把握や病棟カンファレンスに参加することで、急性期における栄養管理をサポートしています。
給食管理業務
給食の献立作成や調理業務は業者委託していますが、献立内容や食事の味などについて、医師とともに管理栄養士が検食を行い、反省点等について給食委託業者とともに改善の検討を行います。
入院中の患者さんに提供する食事は、温冷配膳車を用いて適時適温で配膳を行っています。医師・管理栄養士は患者さんに提供する食事を実際に検食することで、内容を確認しています。また、給食委託業者が作成する献立について、管理栄養士が事前に内容の確認を行い、問題点等あれば修正します。
医師・管理栄養士が行う検食等により記録された給食についての反省点などを、給食委託業者とともに検討し、食事内容の改善を行います。
認定資格・専門資格取得状況
No. | 認定資格・専門資格 | 認定団体 |
---|---|---|
1 | 栄養サポートチーム専門療法士 | 日本静脈経腸栄養学会 |