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脳神経外科「主な対象疾患の説明」4

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三叉神経痛

原因

脳の血管が、顔面の感覚を司る三叉神経が脳幹から出る部分を圧迫し、神経の変性(脱髄)を引き起こすことにより発症します。その他頻度は少ないのですが、脳腫瘍や血管の動脈瘤様拡張で引き起こされることもあります。

三叉神経痛

症状

主として顔面の上顎部や下顎部に、ツキンとした非常に強い痛みが繰り返し走ります。

治療方針

まずは抗てんかん剤で治療しますが、効果が十分でない時は神経血管減圧手術も考慮します。

手術方法

小脳と頭蓋骨の間から手術を行います。圧迫している血管を三叉神経から引き離し、再度圧迫することのない様、血管を骨に吊り上げたり、血管を神経から離れた部位に橋渡しするようにして固定します。

三叉神経痛

術後経過

かなりの患者様の神経痛が治りますが、血管が元の位置に戻ること等による無効及び再発が、それぞれ2-3%,6-7%程度生じ得ます。また1%程度の患者様に、手術側の聴力が低下する合併症が起こり得ます。

※許可を得て引用:
 日本脳神経外科学会ホームページより脳外科疾患情報ページの図譜

顔面痙攣(けいれん)(片側顔面痙攣)

原因

顔面けいれんとは、顔面神経の不随意な興奮によって、表情筋がピクピクと痙縮する病気です。脳の血管が拍動性に、顔面の筋肉を動かす顔面神経が出る脳幹部分を圧迫し、局所的な神経の変性(脱髄)を引き起こすことにより発症します。

顔面痙攣(けいれん)

症状

一側の眼の周りを中心として、ピクピクとした細かな痙縮が生じます。それは次第に下方に波及して、頬部や口周囲にも痙縮が生じるようになります。時に低音の耳鳴を合併することもあります。

治療方針

まずは抗てんかん剤等のお薬で治療しますが、効果が十分でない時は
1)神経筋接合部におけるアセチルコリン放出を抑制するA型ボツリヌス毒素という、筋肉の収縮を抑える皮下注射を顔面に行ったり、

2)神経血管減圧手術を考慮したりします。

治療方法、治療経過

1)ボトックス注射にて一時的に顔面けいれんが抑えられますが、3-4ヶ月に1回の治療を継続する必要があります。

顔面痙攣(けいれん)

2)手術は小脳と頭蓋骨の間から行います。圧迫している血管を顔面神経から引き離し、再度圧迫することのない様、血管を骨に吊り上げたり、血管を神経から離れた部位に橋渡しするようにして固定します。

顔面痙攣(けいれん)

手術にてかなりの患者様の顔面けいれんが治りますが、血管が元の位置に戻ることにより、6%程度の患者様に再発が生じ得ます。また1%程度の患者様に、手術側の聴力が低下する合併症が起こり得ます。

※許可を得て引用:
1.日本脳神経外科学会ホームページより脳外科疾患情報ページの図譜
2.ボトックスの添付文書(アラガン社)