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女性内視鏡外科

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スタッフ

梅村 康太

梅村 康太写真

職位 女性内視鏡外科部長兼産婦人科第三部長
兼シミュレーション研修センター副センター長
出身大学 札幌医科大学(H10卒)
学会資格・
教育等の資格
日本産科婦人科内視鏡学会腹腔鏡技術認定医
日本内視鏡外科学会技術認定医
日本がん治療認定医機構認定医
日本産科婦人科学会専門医・指導医
日本婦人科腫瘍学会専門医・指導医
日本臨床細胞学会細胞診専門医
臨床研修指導医
豊橋市民病院緩和ケア研修会修了
日本産科婦人科内視鏡学会評議員
日本ロボット外科学会 専門医
東海産婦人科内視鏡研究会世話人

外来担当表

産婦人科外来担当表を参照ください。(別ページが開きます)

※基本的には月曜日、金曜日の午前中担当です。腹腔鏡下手術やロボット支援下手術をご希望の方はご相談ください。

主な対象疾患

  • 卵巣腫瘍(良性)
  • 子宮外妊娠
  • 子宮内膜症
  • 子宮体がん
  • 子宮頸がん
  • 子宮筋腫
  • 卵巣茎捻転
  • 子宮腺筋症

特色

産婦人科では、大部分の良性疾患に対し腹腔鏡下手術が保険適応になっています。腹腔鏡下手術は、開腹手術と比べ傷が小さいため、術後の痛みが少なく、入院期間も短いため早期社会復帰が可能です。当院では通常5泊6日の入院期間にて治療を行っています。術後の癒着も少ないため非常に有効な治療法です。

良性疾患では卵巣嚢腫や子宮筋腫などが主な対象疾患で、卵巣嚢腫核出術、子宮筋腫核出術、子宮内膜症手術、子宮全摘術、子宮外妊娠手術など多岐にわたる手術を行っております。

悪性疾患に対しては、子宮体癌に対する腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術を2013年より実施しております。子宮頸癌に対しては全国に先駆けて、2014年から先進医療にて腹腔鏡下手術を行ってまいりました。2018年4月からは保険収載されたため、患者さまの費用面での負担がさらに少なくなりました。当院では最新の内視鏡手術(腹腔鏡、子宮鏡) を積極的に導入しておりますので、ご希望の方はご相談ください。

腹腔鏡下手術とロボット支援下手術の適応が広がりました

2018年4月から子宮頸癌に対する腹腔鏡下手術が保険適応となりました。今までは開腹術のみ保険適応で、一部先進医療による腹腔鏡下手術を行っておりました。保険適応となりましたが、病院の施設条件や手術件数による制限があり、腹腔鏡下手術と癌治療ができる専門の医師がいないと本手術を行うことができません。当院は全ての条件を満たしているために本手術を保険診療で行うことができる施設に認定されました。また同時に子宮体癌1A期と子宮良性疾患に対するロボット支援下手術も保険適応となりました。ロボット支援下手術は手術における手振れ防止機能や3Dによる立体視や、自由度の高い鉗子操作が可能な最先端の手術方法で、米国では婦人科手術の約80%がロボット支援下手術で行われており、日本でも今後増加していくと考えられます。また、2017年には子宮体癌1A期(特殊組織型)と1B期、2期に対する腹腔鏡下傍大動脈リンパ節郭清術が先進医療となり、当院も先進医療施設として認定されました。非常に高度な技術が必要で全国でも限られた施設のみ行うことができる手術方法です。本方法の導入により、大きな傷から小さな傷で手術を行うことができるため、痛みの軽減や入院日数の短縮、早期社会復帰につながる非常に有効な治療法です。

センチネルリンパ節同定法(臨床試験)について

センチネルリンパ節は、癌がリンパ節に転移する場合に最初に転移するリンパ節の部位のことです。この部位に転移を認めない場合には、その他の部位も転移を認めないことになります。手術前や、手術中に特殊な注射を行い、センチネルリンパ節の有無を確認します。手術中にこの部位を同定切除し、迅速病理検査に提出して転移の有無を調べます。転移のない場合には、他のリンパ節郭清を省略することが可能で、利点としてはリンパ節郭清を省略することで、術後リンパ浮腫発生の頻度を軽減したり、センチネルリンパ節を詳細に調べることで微小転移を見つけることも可能となります。現在乳がん治療においては有効性が認められ、センチネルリンパ節生検が保険適応となっていますが、子宮頸癌や体癌におけるセンチネルリンパ節同定・生検は現段階では保険適応ではなく、臨床試験として行われている段階です。欧米では婦人科癌ガイドライン(NCCN)に収載されており、今後日本でも広まっていく予定です。当院では子宮頸癌や体癌におけるセンチネルリンパ節同定を臨床試験として行っており、有効性を検討しています。

手術支援ロボットシステムによる手術について

手術支援ロボットシステムは、患者さんへの低侵襲な手術を目的として、2013年7月に当院において東三河で初めて導入しました。婦人科領域については、これまでにも腹腔鏡を利用した「子宮体がん根治手術」及び「子宮頸がん根治手術」を実施してきましたが、当院倫理委員会承認の元、自費診療ではありますが、2014年8月から子宮頸癌と子宮体癌に対して手術支援ロボットシステムによる「子宮悪性腫瘍手術」を実施してきました。ロボット支援下手術の有用性が認められたため、2018年4月からは子宮良性疾患や子宮体癌(1A期)に対するロボット支援下手術が保険適応となり、今後ますます増えていくと考えられます。

一般的な開腹手術に比べ、これまでの腹腔鏡と同様に非常に小さな傷(孔)で済むとともに、これまでの腹腔鏡の2次元映像に対し、手術支援ロボットシステムでは立体感のある3次元映像が得られるため、より安全で出血量の少ない低侵襲な手術が可能となりますので、ご希望の方は一度ご相談ください。

女性に優しい腹腔鏡下手術を目指して

女性に優しい手術の代表として腹腔鏡下手術について説明したいと思います。近年、医療機器と治療法の目覚ましい発展とともに拡がってきた手術方法です。以前では、臍部から恥骨まで10~15cmの切開にて手術が行われてきました。術後の強い痛みや腹腔内の癒着が生じたり、退院後もお腹を切っているために、日常生活を普通に過ごせるまで時間がかかりました。美容面においても傷が大きいことは女性にとってつらいことです。それに対し腹腔鏡下手術では、お臍にカメラを入れるための1cm程度の孔をあけるのと、手術器具を入れるための5mm~1cm程度の孔を下腹部に3箇所程度あけるだけで手術が可能となります。傷が小さい分だけ痛みも少なく、入院期間は6日程度で早期に社会復帰できるため、今後ますます腹腔鏡での手術が増えると考えております。

腹腔鏡下手術ではお臍から入れた専用の細長いカメラでお腹の中の状況をテレビモニターに映し出し、その画像を見ながら手術を行います。お腹の中に手術専用のガスをいれてお腹を膨らますことで、手術の視野を確保します。病気の部分はカメラで拡大視されるので、開腹術よりもはっきりと見えます。卵巣嚢腫の手術であれば、嚢腫部分を切除し、専用の袋で嚢腫を回収し、臍部から小さくして摘出します。子宮筋腫の場合は腹腔内で専用の器具をつかって細長くして体外へ回収します。また場合により腟部から回収することもあります。

ただし、注意点としては腹腔鏡下手術ではあまりにも大きな腫瘍や高度の癒着がある場合、出血量が多くなった場合には、開腹術に変更となることがあります。また開腹術でも同様ですが、術後に炎症などにより膀胱、尿管、腸、腟に異常が生じ、再手術が必要なこともあります。腹腔鏡特有の合併症として頻度は非常に低いですが、ガス塞栓症、皮下気腫、術後、首や肩の痛み(数日間)が生じることがあります。

一番大切なことは安心して安全な治療を受けられるようにすることです。そして元気に退院し、早期の社会復帰、家庭復帰へのお手伝いができましたら非常に嬉しいと思います。患者さまをはじめ、ご家族やいろいろな皆様に役立つことができれば幸いです。

フロア案内

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