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中央臨床検査室

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中央臨床検査室とは

【受付時間】

*採血・採尿・検体提出のみの場合も、外来パスポートを持って2階20番受付へお越しください。

*早朝は大変混み合います。食事の影響がある検査は少なく、特に医師からの指示がなければ、午後のほうが空いています。

〔採血・採尿・検体提出〕
2階  20番受付

8:00~ 受付番号札配布
8:00~ 受付(検体提出含む)
8:30~17:00 採血

〔生理機能検査〕
2階  21番受付

8:30~17:00

臨床検査とは

医師の診察を受けると、病状により採血、採尿や心電図検査などの指示が出されます。
これらの検査は「臨床検査」と呼ばれ、この検査を担当する部署が中央臨床検査室です。ここでは、国家試験に合格した「臨床検査技師」が働いています。
臨床検査は体から採取された血液、尿や臓器の一部などを検査する検体検査部門と、体を直接的に検査する生体検査部門の2つに大別されます。
当院の中央臨床検査室は、生物化学分析検査部門(生化学、免疫、血液、尿、便)、微生物感染制御部門、輸血移植検査部門、病理細胞形態検査部門、生理機能検査部門、生殖医療検査部門に分かれています。
患者さんが受けられる血液や尿・糞便検査、心電図や呼吸機能等の検査は、この中のいずれかの部門が担当し、その結果は医師に報告されて診断の補助となります。

特色

生物化学分析検査部門(生化学・免疫・血液・尿・便)

生物化学分析部門では、患者さんから採取された血液、尿、便などを用いて、生化学的検査や免疫学的検査、血液学的検査などを行っています。それらの検査結果をもとに、医師が病気の診断や治療の結果判定、今後の診療の進め方を判断しています。

  1. 生化学検査
  2. 免疫学的検査
  3. 血液学的検査
  4. 尿検査
  5. 糞検査

生化学的検査

生化学的検査とは、肝臓、腎臓、膵臓などの機能を調べる検査であり、項目としては、AST、ALT、尿素窒素、クレアチニン、アミラーゼなどがあます。また、糖尿病の診断には血糖、ヘモグロビンA1Cなどを調べます。高脂血症の診断には総コレステロール、中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロールなどの項目を調べます。
これらの生化学検査項目は、至急検査及び外来診療前検査を含め全自動生化学分析装置を使用して外来採血後約45分で結果報告が可能です。

3T-MRI室

全自動生化学分析装置

免疫学的検査

免疫学的検査とは、B型肝炎ウイルス検査などの感染症検査、CEAなどの腫瘍マーカー検査、甲状腺ホルモンなどの内分泌学的検査などがあります。
これら免疫学的検査は免疫分析装置を活用して約60分で報告しています。

3T-MRI室

免疫分析装置

血液学的検査

血液学的検査は、白血球、赤血球、血小板の数や、ヘモグロビンの量を測定する血球算定検査、赤血球や白血球形態などを分類する血液像検査などがあります。
炎症や貧血があるのか、また、白血病などの血液疾患の診断に役立ちます。これらの血液検査は血液分析装置を用いて、短時間で血球算定や血液標本を自動染色しています。
また、血液中には細胞成分だけではなく、血液を固まらせたり(凝固系検査:PT、APTT、フィブリノーゲンなど)、いったん凝固した血液を再び溶かしたり(線溶系検査・FDPなど)する働きを担う成分が含まれています。 これらの働きを調べる検査を血液凝固・線溶系検査と言い、専用分析装置を使い約15分で測定しています。

血液の組成の図

血液の組成

血液分析装置写真

血液分析装置

血液像の顕微鏡写真(メイ・ギムザ染色 400倍)イメージ

血液像の顕微鏡写真(メイ・ギムザ染色 400倍)

血液凝固・線溶分析装置写真

血液凝固・線溶分析装置

尿検査

尿検査とは、尿の成分を試験紙で使って、その試験紙の化学反応による色調変化によって尿中に排泄される糖やタンパクの量あるいは潜血の有無などを短時間に検査する尿定性検査があります。また、尿には、赤血球、白血球、その他さまざまな細胞や微生物、結晶などが含まれています。尿を高速遠心し沈殿物を顕微鏡で鏡検し、腎臓や尿路の状態を知ることができる尿沈渣検査があります。これら2通りの検査により腎臓機能や糖尿病の診断などに役立ちます。
尿定性検査は尿定性分析装置で、尿沈渣検査は尿沈渣分析装置で自動測定しています。

血液の組成の図

左:尿沈渣分析装置  右:尿定性分析装置

糞便検査

糞便検査とは、大腸ガンのスクリーニング検査として広く普及している便潜血検査があり、消化管出血の検査として行われています。また、虫卵検査なども行っていて、寄生虫症の診断に役立っています。

血液の組成の図

便潜血検査を行う容器

血液の組成の図

虫卵検査を行う容器

微生物・感染制御部門

患者さんから提出された喀痰や尿・便などから、感染症を起こす原因となる病原性微生物(細菌・真菌・原虫・ウイルスなど)を特定して、治療に効果のある薬剤(抗菌薬)を見つけるために様々な検査を行います。

1.検査方法と流れ
2.感染管理・感染制御

検査方法と流れ

<塗抹検査>

検査材料を直接スライドグラスに塗りつけ、グラム染色などの染色法で色をつけて見やすくすることで、顕微鏡で病原菌の有無と量や形を観察します。

顕微鏡観察イメージ

顕微鏡で観察
(1000倍)

赤色に染まる結核菌イメージ

赤色に染まる結核菌
(チールネールゼン染色)

黄色ブドウ球菌イメージ

黄色ブドウ球菌
(グラム染色)

<培養・同定検査>

検査材料の種類や、推測される病原菌によって選んだ寒天培地に検査材料を接種し、適した条件(温度や時間)で培養します。菌が発育したらその性状等を検査して菌の種類を決定(同定)します。

顕微鏡観察イメージ

培地に検査材料を塗り拡げます

赤色に染まる結核菌イメージ

菌が発育すると培地に集落を形成します

<薬剤感受性検査>

病原菌と思われる菌に対して、どの抗菌薬が効くかを検査します。抗菌薬と一緒に菌を培養し、発育状況をみて判定します。

全自動同定感受性検査装置写真

全自動同定感受性検査装置

<全自動血液培養装置>

血液を専用培養ボトルに注入し、迅速な培養を促します。
菌が発育するとセンサーで感知し、技師に知らせます。

全自動血液培養装置写真

全自動血液培養装置

<PCR検査>

特定の菌のDNAを増幅させる検査法です。
培養で発育するのに何日も要する結核菌などを数時間で検査します。

PCR検査用測定装置写真

PCR検査用測定装置

<迅速抗原検査>

簡易検査キットを用いてウイルス等の抗原を検出し、陽性・陰性の判定をします。

インフルエンザウイルス抗原検査

インフルエンザウイルス抗原検査
(ベリターシステム)

感染管理・感染制御

感染症管理センター、ICT(Infection Control Team)などと協力して院内感染をいち早く掌握し、感染拡大を防止しています。

輸血移植検査部門

大きな怪我や手術時に輸血(自己血も含まれる)を必要とする場合があります。この時に必要な検査を実施し、適合する血液を準備することを業務としています。

1.血液型検査
2.赤血球抗体検査
3.交差適合試験
4.血液製剤管理
5.自己血管理

血液型検査

ABO血液型とRhD抗原検査をしています。

オートビューイメージ

オートビュー

赤血球抗体検査

輸血や妊娠によって作られた抗体を検査しています。

交差適合試験

不適合輸血を防ぐ検査です。

血液製剤管理

バーコードによる確認照合システムを使って輸血用血液製剤の供給および保管管理をしています。

自己血管理

予定した手術時に自分の血液を使うための準備および保管管理をしています。

病理・細胞形態検査部門

人体の組織材料からガラス染色標本を作製し、病気や治療効果の診断を行う検査です。

1.病理組織検査
2.細胞診検査
3.病理解剖
4.迅速病理組織検査

病理検査

手術や内視鏡により摘出された組織材料を2~3㎛の厚さに薄切し、ヘマトキシリン・エオジン染色等を施して組織標本を作製します。この標本を病理医が顕微鏡で観察し、診断を行う検査です。

(胃)マクロ写真イメージ

マクロ写真(胃)

ヘマトキシリン・エオジン染色印 細胞癌

HE染色

細胞診検査

生体から剥離した細胞や、穿刺・擦過により採取された細胞をスライドガラスに塗抹し、パパニコロウ染色等を施して細胞診標本を作製します。この標本を顕微鏡で観察し、診断を行う検査です。

パパニコロウ染色 扁平上皮癌

パパニコロウ染色
扁平上皮癌

パパニコロウ染色 コイロサイトーシス

パパニコロウ染色
コイロサイトーシス

病理解剖

患者さんが不幸にして亡くなられた場合、ご遺族の理解と承諾を得て病理解剖を行っています。直接の死因や病気の進行状況および治療効果の判定などを診断し、今後の医療の進歩や改善に役立てられます。

迅速病理検査

手術中に摘出された組織や細胞の良性・悪性の鑑別や病変の診断を行う検査です。組織を急速に凍結することにより、短時間で標本を作成することができます。

クリオスタット写真

クリオスタット

術中迅速織標本作製中(組織を凍結し薄切します)

術中迅速織標本作製中
(組織を凍結し薄切します)

遺伝子検査

遺伝子検査には病原体遺伝子検査、体細胞遺伝子検査、遺伝学的検査があり
当検査室では提出された検体からDNAを抽出し、主に体細胞遺伝子検査を行っています。
この検査結果により治療薬の効果があるかがわかります。

生理機能検査部門

生理機能検査とは、生体からの信号をいろいろな装置で記録、解析する検査です。患者さまの身体に直接触れて検査します。循環器系(心臓・血管)、脳・神経・聴覚系、呼吸器系(肺・気管支)などの検査を行っています。

1.循環器系
2.脳・神経・聴覚系
3.呼吸器系

循環器系

心臓や血管系の状態を波形や画像で表します。

心電図
手、足、胸部に付けた電極を介して心臓の電気的な変化を記録するもので、不整脈や心筋梗塞などの診断に用いられます。(所要時間約5分)

ホルター心電図
24時間にわたる日常生活中の心電図を記録し、後で解析して心電図異常を検出、診断する目的で用いられる検査です。(所要時間 装着に約15分)

負荷心電図
マスター2段階試験・トレッドミル運動負荷試験などがあります。階段やランニングマシーンを利用して運動を行い、心電図変化を観察します。虚血性心疾患(狭心症)や不整脈の診断に用いられます。(所要時間10~40分)

超音波検査
体表から探触子をあてて、苦痛を与えることなく、画像として抽出する検査です。心臓、頸動脈、下肢血管などを観察します。心臓では冠動脈疾患、弁膜症、先天性心疾患などに、血管では動脈硬化や血栓、静脈瘤などの診断に用いられます。(所要時間20~30分)

FPD撮影装置

心電図検査

負荷心電図検査装置

負荷心電図検査

画像処理装置

超音波検査

脳・神経・聴覚系

脳・神経・聴覚の状態を波形で記録し分析します。

脳波
頭に付けた電極を介して脳の電気的変化を波形として記録したものです。てんかんや脳死判定などに用いられます。
(所要時間40~60分)

脳波検査機器写真

脳波検査

誘発筋電図
運動神経や知覚神経に電気刺激することにより得られる電位を波形として記録したものです。筋肉や末梢神経障害の診断に用いられます。 (所要時間30~40分)

聴性脳幹反応検査
音刺激によって聴覚の神経系に誘発される電位を記録します。新生児・乳児・小児・成人の聴力の評価、意識障害の予後推定の診断などに行います。 (所要時間40~60分)

呼吸器系

肺から出入りする空気の量や速さを調べることでレントゲンなどの視覚的検査ではわからない肺の働きを調べます。(所要時間10~40分)
肺機能障害の有無と程度、治療効果、手術適応の判定のために行います。

肺機能検査機器写真

肺機能検査

生殖医療検査部門

総合生殖医療センターの培養室で生殖医療に関するラボワーク(検査や治療の補助)を担当しています。

1.精液検査
2.人工授精
3.体外受精―胚移植
4.機器管理
5.安全管理

精液検査

精子の数や運動性、精子の形態を検査します。

人工授精

精液を洗浄して濃縮または運動性のある精子だけを取り出して子宮内に注入する方法です。

体外受精―胚移植

手術により卵巣から卵子を取り出し、体外で精子と受精させ、子宮内に移植する方法です。1978年にイギリスで世界初の体外受精児が誕生し、1983年には日本初の体外受精児が誕生しました。2014年に国内で行われた体外受精により、4万7322人が誕生しました。約21人に1人が体外受精で誕生したことになります。

分割期胚写真

分割期胚

胚盤胞写真

胚盤胞

顕微授精法(ICSI)
運動性や形態の良好な精子を1個選び、細いガラス管で卵子の細胞質内に注入し受精させる方法です。

卵子と精子を吸引したインジェクションピペット

卵子と精子を吸引した
インジェクションピペット

補助孵化(アシステッドハッチング)
受精卵を保護している透明帯を削って薄くしたり、一部に穴を開けたりして孵化(ハッチング)を補助する技術です。当院では、レーザーを用いたアシステッドハッチングを導入しています。

レーザーアシステッドハッチングを施行した受精卵

レーザーアシステッドハッチングを
施行した受精卵

タイムラプスインキュベーター(顕微鏡内蔵型インキュベーター)
受精卵の写真を10分間隔で撮影し、これらをつなげて動画にして受精卵の発育を観察します。この装置の導入により、良好な受精卵の選択が可能になりました。

タイムラプスインキュベーター写真

タイムラプスインキュベーター

受精卵の凍結保存と融解胚移植
体外受精で得られた受精卵を凍結し、必要時融解して子宮に移植します。
当院では、プログラムフリーザーによる凍結及びガラス化法による凍結を行っています。

プログラムフリーザー写真

プログラムフリーザー

機器管理

培養室には卵子や精子を培養するための様々な機器があります。患者様からお預かりした卵子や精子をよりよい状態でお返しするため、インキュベーターや培養液、培養に用いる器具等、細心の注意を払って管理しています。

インキュベーター写真

インキュベーター

ガス濃度測定計写真

ガス濃度測定計

安全管理

精子や卵子は将来生命になる可能性を有しており、医療一般に取り扱われている細胞や組織とは全く別な意味合いを持つ細胞です。精子や卵子の取り違え防止のためのマニュアル等を作成して安全管理に努めています。

救命救急・臨床検査情報部門

当院救命救急センターにおける検査の実施、医師や看護師のサポート、検査機器のメンテナンスなどを主な業務とし、救命救急センターの業務が円滑に進むように活動しています。

1.実施検査
2.医師・看護師のサポート
3.機器のメンテナンス

実施検査

以下に記した検査を救命救急センターで実施し、迅速に報告するよう心がけています。

1.血液ガス分析
2.心電図測定
3.尿定性検査
4.妊娠反応定性検査
5.POCT機器による血糖値測定
6.トロポニンT 測定(簡易キット)
7.インフルエンザ等の抗原検査(簡易キット)

尿定性・妊娠反応検査キット写真

尿定性・妊娠反応検査

トロポニンT測定キット写真

トロポニンT測定キット

医師・看護師のサポート

検査以外にも以下のような業務を行っています。医師や看護師の業務が円滑に行えるようサポートしています。

1.搬送患者の状態把握と必要な検査の準備
2.採血介助
3.モニター類の装着
4.検体搬送と検査室への患者情報提供
5.患者搬送の介助
6.危機的出血の対応(輸血)
7.検査に関する問合せへの対応

ドクターカー写真

ドクターカー

モニター・超音波診断装置 心電計などの写真

モニター・超音波診断装置

機器のメンテナンス

以下に記した機器の精度管理、試薬の管理、消耗品の補充、清掃などを行っています。

1.血液ガス分析装置
2.心電計
3.尿定性検査機器
4.血糖測定器(POCT)
5.超音波診断装置

中央臨床検査室 認定資格・専門資格取得状況

分野認定資格・専門資格認定団体
血液検査 認定血液検査技師
骨髄検査技師
日本検査血液学会
認定血液検査技師制度協議会
微生物検査 認定臨床微生物検査技師
感染制御認定臨床微生物検査技師
日本臨床微生物学会
認定臨床微生物検査技師制度協議会
病理検査 認定病理検査技師 日本臨床衛生検査技師会
細胞検査 細胞検査士 日本臨床細胞学会
日本臨床検査医学会
生理機能検査
    超音波検査士
  • (循環器領域)
  • (健診領域)
  • (消化器領域)
  • (血管領域)
  • (体表臓器領域)
日本超音波医学会
認定心電検査技師 日本心電学会
生殖医療検査 体外受精コーディネーター 日本不妊カウンセリング学会
認定臨床エンブリオロジスト 日本臨床エンブリオロジスト学会
生殖補助医療胚培養士 日本哺乳動物卵子学会
糖尿病 日本糖尿病療法指導士 日本糖尿病療法指導士認定機構
栄養 栄養サポートチーム(NST)専門療法士 日本静脈経腸栄養学会
遺伝子 遺伝子分析科学認定士 日本臨床検査医学会
その他 緊急臨床検査士 日本臨床検査医学会